マスク下の表情
「新しい生活様式」と聞いても
「新しいって何だっけ?」と思うほど、
マスク着用が当たり前のようになり、さらに、
急激に冷え込んだ冬の気配に、マスクが違和感なく溶け込むようになりました。
マスク着用が当たり前になったこの頃、
鼻から下が隠れている相手を見て
「あれ??誰だっけ??」と思うことありませんか?
「えーっと…〇〇さんだよね…?」と確認することが増えました…
髪型、背格好、声…いろいろと、相手を判断する方法はあるけれど、やはり”表情”ってとても大切な判断基準だと思います。
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、もちろん、目が表情を語ることはとても多いです。でもそれは、目も口も表に出ている状態でだと思うんです。
マスクが当たり前になった今、目だけで表情を読み取るのはとても難しく、もちろん自分が相手へどのような印象を与えているのか…と考えることも多々。
特に、初対面の子どもたちと関わるときには、「目と声だけで、いかに心をつかむか」が最重要課題です。
力み過ぎると、目で威圧してしまいますし
声の大きなおばさんは、ただのうるさい不審者です。
子どもは(もちろんベビーも)、大人の表情をよく見ていますし、すぐにマネします。目から入る情報にとても敏感です。
ベビーは生後1か月頃からママの表情をマネして笑ったり、口を開けたりするようになります。
(ベビーたちと関わるとき「ン~っパ!!」と、口を大きく開けてベビーに挨拶をすることが多いですよね。)
なのにそれが今は難しい!!!
ですから、ベビーや子どもたちと関わる際には、おばちゃんに心を許してもらうために、顔の筋肉をゆるゆるにして、大人と関わる以上にクッシャクシャな笑顔で、関わらせてもらっています。
(めちゃくちゃ顔が筋肉痛ですし、目元のしわが増えていますが、これって、いいことだよね?)
子どもたち同士のコミュニケーションでも、きっと戸惑いがあることと思います。
もしかしたら、
昨日とマスクが違うし、「誰だっけ?」と考えているうちに、相手からはそっぽ向かれることがあるかもしれません…
うまく気持ちを伝えられず、言葉がうまく出ずに口をもごもごモジモジしているときに…「目つきが悪い」と誤解されてしまうかもしれません…
本当は泣きたくて、唇をかみしめているのに、大人に理解してもらえないこともあるかもしれません…
このように、いろんな場面でマスク着用によるコミュニケーションの弊害が起こっているのではないでしょうか。
感染予防はできているのに、コミュニケーションがうまくいかない…のはとても悲しい。
これ以上、ソーシャルディスタンスを広げてほしくない。
三密は回避しながらも、心は密でいてほしい。
私たち大人は、
・子どもたちの気持ちを汲んであげること、
・子どもたちへも「こんな勘違いがあるかもしれないね」と理解を求めること、
なによりも
・不安を取り除いてあげること
が大切だと思います。
もちろん、同居されているご家庭内でのマスクは外されていると思いますので、子ども(ベビー)たちへは、たくさん笑いかけて、リラックスした表情を見せてあげてください。
そして子どもたちの笑顔を、リラックスした表情を、たくさん受け止めてあげてくださいね。